「押してダメなら引いてみな」ってね。
気になる女性を口説く時、好きだ好きだと押してばかりでも、その娘は振り向いてくれない。それならば、グッと押したい気持ちを抑えてね。急に素知らぬふりをすると、「あれ?どうしたの?」とその娘も肩透かしを食らったように、急に男の事が気になりはじめる。
なんて、男女の恋の駆け引きで使われたりする言葉だったりしますが。
GUILDというイベントが、ある意味その女性みたいなもので。主催者の思いやストイックさもあり、そこに集う参加者は、彼曰く「各々の方面で凌ぎあっている方々」ですから。実に魅力的で一度はお相手してもらいたい女性だったりするわけです。
かく言う私も、そのイベントの存在は知っていましたが、そこは高嶺の花。一度、お相手してほしいと思いはしても、押して押してなんて出来もせず、遠目から指を咥えているだけしかなかった状態でした。
そんな中、お鉢が回ってきたというか、ちょっとした気まぐれが作用したというか、わがデュオに「You、やっちゃいなよ」的にお声がかかったわけです。
そりゃ、意気込みますよ(笑)
今まで、押しもしなかったけど、一度お相手してくれるらしいと魅力的な女性が振り向いてくれているわけですから。それならば、押して押して押しまくって、それでもダメなら引いてみて、あれやこれやの手を使って、オーシャンドラムだって用意します(笑)
出せる限りの技量や手段を使って、自分らの力量を見て聴いてもらおうと、意気込んで行ったら、、、
会場でもある、BE bornさんの扉は引き戸というね(笑)押しても開かない、引いても開かない。入るなら横に引きなという引き戸でした。
おあとが宜しいようで。
すみません(汗)。最初にお店に到着した時に、このネタを思いついちゃいまして(笑)どうしてもこの下りを書きたくなってしまいました。つかみとしてのネタとして読んでくだされば幸い。
さて、改めて。
練馬にあるMusic&Live Bar Be bornさんで行われた「GUILD #13」という企画に参加してきました。関係者皆様、足をお運びいただいた皆様、ありがとうございます。
GUILDというイベントは前評判どおり、ミュージシャン同士がその技量を凌ぎあうステージで、演者としてもお客としても楽しめるイベントでした。
まあ、他のイベントも、各々個性もあり、技術力も高く、イベントごとに楽しさがあります。そのステージに差なんてなく、どのステージにおいても、一生懸命演奏させていただいておりますが、GUILDというイベントは「真剣勝負」という言葉が良く似合う。そういうイベントだと思いました。
会場であるBe bornさんは、初めて伺いましたが、なんせ「音が良い」。
会場によっては、音の反響というか、リバーブの使い方、モニターの返りなど。お店ごとに音の個性もあり、自分の感覚に合わないところもありますが、Be bornさんはとても丁度良い。出音が良いのは言わずモノがな、中音も演奏しやすかった。開場すると人も入り、音の質も変わりますが、私は演奏しやすいように感じました。
お店の方も気安く接してくれて、初めて来たときに感じる疎外感もなかった。リハの時から、出演者に気を使ってくれているのが良くわかって、とても心地よい空間でした。
私たちデュオの演奏というと。
他の出演者と比較すれば、足らない部分も多々あり、もっと精進せねばと反省すべきところもあると思います。実際、ミスも多いしね。しかし、ここ最近のライブの中では、とても楽しく演奏できました。
喉が渇くぐらい緊張もしましたが、その緊張もちょっと楽しめるような心持ちになってきたかな。
「緊張対策」というか、ライブ前に意気込みすぎないよう心がけており、そういう意味では、押しても引いても開かない引き戸の扉は、「意気込み過ぎるなよ」と、お店サイドからの心ある助言かもしれませんね(笑)